虹色シンデレラ
夜になると、さみしさが募っていった。


無性に哲翔さんに会いたい。


電話をかけようかな?

メールならいいかな?


何度も携帯を握りしめて、結局できなかった。



夕食は食べる気になれず、飲み物と軽食を運んでもらった。


「少しは召し上がってください」

乃梨子さんに言われても手が出ない。


それでも、哲翔さんの足音は聞こえてこなかった。
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