虹色シンデレラ
結局、どこにも行かずに哲翔さんの部屋で過ごすことにした。

本が大好きな哲翔さんの部屋には色んな種類の本があり、退屈することはない。


はじめはお行儀よくソファーに座っていた私だけれど、そのうち床に座り込んだ。


「ねえ哲翔さん、寝転んでもいい?」

「はあぁ?」

あきれてる。

だって、床暖が入っていてとっても気持ちいいんだもん。


ソファーからクッションを1つおろし、うつぶせになった。


「普通、その格好するか?」

「いいじゃない」

この方が暖かい。


「哲翔さんも来れば?」

トントンと床を叩いた。


「いや、俺は・・・」
< 365 / 579 >

この作品をシェア

pagetop