虹色シンデレラ
この日から、私たちは同じ部屋で過ごすことが多くなった。

何をするわけでもなく、二人でいる時間が幸せ。


そして、

「もうそろそろ『哲翔さん』はやめないか?『哲翔』でいいよ」

「うん」

ちょっと照れながら、私は『哲翔』と呼ぶことにした。


ちょっとずつ距離が縮まって

隣にいるのが当たり前な人。

私たちは本当に少しずつ、特別な存在になっていった。
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