虹色シンデレラ
「さすが哲翔様。いいセンスですね。私も虹子様にはこの色がお似合いと思っておりました。春ですので明るい色がいいですし、かといってピンクやオレンジよりもリラ色がお似合いと思います」
デザイナーさんも満面笑顔。
リラ色って・・・ライラックのこと。
淡い紫色は私も好きな色。
「どういう風の吹き回しなの。あなたが顔を出すなんて」
何があったのかと、お母様が聞いている。
「どうもしませんよ。虹子が心配で見にきたんです」
にこやかに答える哲翔。
ポカンと口を開けているお母様。
ヤダ、哲翔ったら。
私は耳まで真っ赤になってしまった。
「あのー、リラ色でお願いします」
会話を断ち切るように、私が声を上げた。
恥ずかしくて、聞いていられない。
これ以上黙っていると、哲翔が何を言い出すかわからない。
デザイナーさんも満面笑顔。
リラ色って・・・ライラックのこと。
淡い紫色は私も好きな色。
「どういう風の吹き回しなの。あなたが顔を出すなんて」
何があったのかと、お母様が聞いている。
「どうもしませんよ。虹子が心配で見にきたんです」
にこやかに答える哲翔。
ポカンと口を開けているお母様。
ヤダ、哲翔ったら。
私は耳まで真っ赤になってしまった。
「あのー、リラ色でお願いします」
会話を断ち切るように、私が声を上げた。
恥ずかしくて、聞いていられない。
これ以上黙っていると、哲翔が何を言い出すかわからない。