虹色シンデレラ
「ほら、虹子。大丈夫?」

未来が心配そうに肩を支える。

「うーん。少し酔っちゃった」

そんなに飲んだわけじゃないんだけど、

急に酔いが回ってきた。


「送ろうか?」

祐介くんが言ってくれるけれど、

「まだいいよ。少し歩きたいし」

やっと外に出られたんだもん。

夜に出歩く事なんて本当に久しぶり。


「夜風に当たると酔いも覚めるかもね」

未来は2次会に向かおうとしている。

「うん。私はもう少しこうしているから」
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