虹色シンデレラ
「そろそろ帰るわ」


時刻は10時半。

ずいぶん遅くなってしまった。

きっと心配しているんだろうな。


その時、

ブブブ。

ん?

哲翔からの着信。


「もしもし」

『今どこ?』

機嫌の悪そうな声。


「えっと、駅南の水辺公園だけど」

『水辺公園?何してるんだ』

「別に・・・ちょうど帰ろうと思ったところだったの」

『行くから、待ってろ』

電話は一方的に切れてしまった。
< 386 / 579 >

この作品をシェア

pagetop