虹色シンデレラ
「祐介くん、大丈夫かなあ」

哲翔の車に乗り込んで、つい口にしてしまった。


「そう言ってたじゃないか」

相変わらず不機嫌そう。


「何か言われたのか?」

今度は哲翔が聞く。


「別に・・・」


「告白されたとか?」

告白って、言うのかなあ?

「酔っ払っていたからでしょう」

「酔っ払いが、酔っ払いについて行ってどうするんだよ」

ハハ、確かに。

思わず笑ってしまった。


「笑い事じゃない」

哲翔の顔が険しくなった。
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