虹色シンデレラ
キィーッ。

走り出した車が急に車が止まった。


「ど、どうしたの?」


「どうかしてるのはお前だろう」


何が?

キョトンとしてしまった私に、哲翔が近づく。


待って、ダメだよ。

私は今酔っ払っているし。


「ヤメテ」

哲翔の肩を押した。


「何でだよ。祐介に心が動いたか?」

私の両腕をまとめて掴み、もう片方の手は顎に当てられた。

近づく哲翔。

もう逃げられない。
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