虹色シンデレラ
「失礼します」

部屋に入ると、20代くらいのきれいな女性が足に包帯を巻いてもらっているところだった。

その様子を心配そうに見ているおばあさまと哲翔。

キャンキャン。

何も知らないチョコは私の足下にまとわりついて来る。


「ごめんなさいね。私がチョコのお散歩なんて頼んだりしたから」

おばあさまが謝ると、

「いいえ、私が油断していたんです。チョコが急に走り出すなんて思ってなくて」

美女も申し訳なさそう。


「医者に診せなくていいのか?」

哲翔も心配そうに様子を見ている。
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