虹色シンデレラ
「お騒がせして申し訳ありません」

おばあさまもお部屋に戻って、私と二人になると改めて頭を下げたゆりあさん。


「哲翔が怪我をさせてしまって、ごめんなさい」

「そんな、飛び出したのは私の方ですから」

にっこりと笑う姿も大人っぽくて、美人さん。


「ゆりあさんはおいくつですか?」

初めての人にどうかなって思いながら、つい聞いてしまった。


「哲翔と同い年ですよ」

哲翔?

なんだかすごく違和感を感じてしまう。


「ごめんなさい。お屋敷では哲翔さんと呼びなさいって言われてるんだけれど・・・」

ペロッと舌を出すゆりあさんは、同い年に見える。
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