虹色シンデレラ
「とにかく、何か食べましょう」

ちょうどランチの時間だし、おなかもすいてきた。

「学食でいいのか?」

「十分です。今更外に出かける元気もないし、ここの学食もなかなか美味しいのよ」


せっかくだからどこかで美味しいものを食べようと言う祐介くんを説得して、大学の学食でランチを食べることにした。




「祐介くん、お願いだからいい友達でいてね。未来と祐介くんは私の逃げ場所なんだから」

食後のコーヒーを手に、色んな意味を込めた。

それに対して、

「わかった、無理は言わない。俺も嫌われたくないから」

いつも通りの反応に、ホッとした。
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