虹色シンデレラ
う、うう。

泣きたくなんてないのに、


「そんな顔するな。それとも、誘っているのか?」

息のかかりそうな距離から振ってくる、冷たい言葉。


一体何なのよ。

何がそんなに悲しくて、怒っているの?



再び近づいてくる哲翔。

今度はまっすぐ、唇に降りてくる。


逃げたくても体は動かないし・・・

涙があふれた。



「そんなに嫌か?」

「当たり前でしょう」

こんなやり方、許せない。
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