虹色シンデレラ
「やってくれるじゃないか」

口の端から血を流しながら、すごい目で睨んでいる。


何よ、怒りたいのは私なのに。



「祐介と一緒にどこで何してた?」

はあ?

「違う。たまたま祐介くんが」

「大学が違うだろう」

「そうだけど・・・・」

本当に、やましいことは何もない。

「こそこそしやがって」

「だからそうじゃなくて」

「じゃあ何だっ」

「・・・」

確かに、何なんだろう。
< 444 / 579 >

この作品をシェア

pagetop