虹色シンデレラ
遠くの方に、人影を見た気もする。

遠巻きに覗いている人がいても不思議じゃない。



う、う、わぁーん。


自分の部屋に入るなり、鍵を閉めた。


ソファーに倒れ込み、毛布にくるまる。


すでに布きれでしかなくなったブラウス。



いつの間にか、ガタガタと震えていた。

私の体が悲鳴を上げている。


ヒヤッと、背中に嫌な汗。


寝よう。

とにかく今は、あったかい布団に潜り込もう。
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