虹色シンデレラ
俺と別れてから精神状態が不安定で、放っておけない咲良。

自殺未遂を図ったり、虹子の前で突然倒れたり、

色々あって、郊外の病院での入院生活。

退院してからは小さな変化にも過敏になり、すぐにパニックを起こすようになった。

そのたびに俺は呼ばれ駆けつけてきた。


「ごめんなさいね哲翔君」

涙ぐむおばさん。


俺は咲良を抱きしめて

「もう大丈夫だから」

と慰める。


こんなことを繰り返しながら、時間だけが過ぎてしまった。

それでも、少しずつ回復に向かっていると信じていた。

それなのに…
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