虹色シンデレラ
哲翔の手が伸び、私を引き寄せ、

私もソファーに倒れ込んだ。


再び唇が重なって、

暖かなキス。

狭いソファーの上で、私たちは抱きしめ合った。

重ねた唇からぬくもりが伝わってくる。


今は、苦しみもがいている哲翔を受け止めてあげたい。


「哲翔」

「何?」

「私ね、哲翔のことが」

「しっ」

哲翔が人差し指を唇に当てる。
< 491 / 579 >

この作品をシェア

pagetop