虹色シンデレラ
その時、

「虹子さん」

廊下から祐介くんの声。


慌てて体を離そうとしたのに、逆に引き寄せられた。

「ちょっと」

「しーっ」

黙ってと、私の唇に指を当てる。


そのくせ、私を離そうとはしない哲翔。


チュッ。

小さな音をたてて、首筋を攻める


「やめて」

祐介くんに気づかれる。

「嫌だ」


チュッ。

哲翔が止まらない。
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