虹色シンデレラ
「地方にあるうちの山でとれる紅茶なのよ」

「へえー」

自家製紅茶なんて、すごい。


「哲翔も好きでね、小さい頃にはよく一緒に飲んだわ」

「哲翔が」

「かわいかったのよ。両親はいつも仕事で忙しくて留守がちだったから、学校が終わると私たちの部屋で過ごしていたの」

ふーん。

哲翔っておばあさまっ子だったのね。


「私にとっては血のつながらない孫だけれど、生まれた時から見てきた子だから・・・」

一瞬顔を曇らせるおばあさま。


「すみません」

なぜか謝ってしまった。


「何であなたが謝るの」

「それは・・・」
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