虹色シンデレラ
「もうすぐお医者様がみえるから、今は休んでいなさい」

「母さん、ごめんね」

「馬鹿ね、何であなたが謝るのよ」

「それもそうね」

空元気に笑って見せた。


母さんも気丈に振る舞っているけれど、きっとショックを受けているはず。

それが分かるだけに申し訳ない。



「虹子さん」

「お母様」

突然の登場に驚いてしまった。


「ごめんなさいね」

私の手を取り、頭を下げてくださる。

「やめてください。私の不注意なんですから」

精一杯強がって見せたのに、

ギュッ。

お母様が私を抱きしめた。


「お母様・・・」
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