虹色シンデレラ
テレビの中のゆりあさんは、ばっさりと髪を切り、腕に包帯を巻き、顔や首筋などに青あざもみえる。
パッと目にした印象は『痛々しい』って感じ。
「なぜですか?」
私はお母様に聞いた。
これではゆりあさんがかわいそう過ぎる。
「ゆりあが言ってきたのよ。これが一番いい方だと思うって」
「だからって」
人としてやっていいことじゃない。
「私もいいことをしていないのは分かっているわ。でも、今はそれしかないと思ったの。もちろん、ゆりあのことは全力で守っていきます。それに、被害者があなたでないとなれば報道も終息すると思うし」
「そんな・・・」
「虹子さん。私たちの生活は多くの人に支えられて成り立っているのよ。それは、ゆりあだけじゃない。これからも多くの人がいてこそ暮らしていけるの。それだけの責任があることを忘れないでちょうだい」
「はい」
パッと目にした印象は『痛々しい』って感じ。
「なぜですか?」
私はお母様に聞いた。
これではゆりあさんがかわいそう過ぎる。
「ゆりあが言ってきたのよ。これが一番いい方だと思うって」
「だからって」
人としてやっていいことじゃない。
「私もいいことをしていないのは分かっているわ。でも、今はそれしかないと思ったの。もちろん、ゆりあのことは全力で守っていきます。それに、被害者があなたでないとなれば報道も終息すると思うし」
「そんな・・・」
「虹子さん。私たちの生活は多くの人に支えられて成り立っているのよ。それは、ゆりあだけじゃない。これからも多くの人がいてこそ暮らしていけるの。それだけの責任があることを忘れないでちょうだい」
「はい」