虹色シンデレラ
別荘へやって来てから2週間。

すっかりここの生活に浸ってしまった。


平日は読書をしたり、散歩をしたり、近くの温泉に行くこともある。

食事は高宮家からの料理を運んでもらったり、時には買い物に出て二人で作ったり。

とにかくのんびり時間を過ごした。


そして週末には、未来や母さんや父さん、康生までが代わる代わる顔を出す。


今日も、未来と康生が遊びに来る約束になっている。


「ねえ、お昼はどうするの?」

すでに起きてキッチンでお茶の用意を始めている哲翔。

「たこ焼きの準備をしてくるって」

「お客さんに準備させるのか?」

「いいじゃない。お客さんって言っても、未来と康生だもの」

「お前・・・」

哲翔があきれてる。
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