虹色シンデレラ
「ねえ哲翔、私は普通の家で育ったから宮家の決まり事も分かりません。もちろん勉強しようとは思うけれど、譲れない部分も出てくると思うの」
「たとえば?」
「そうねえ、将来子供ができたら自分の手で育てたい。いつも目の届くところにいて、悪いことすれば叱って、それでも言うことを聞かなければ、『お父さんに叱ってもらいますよ』なんて、当たり前の親子でいたい」
「ふーん」
「それに、私ってずぼらだし、お行儀が悪いし、哲翔とは正反対じゃない。それでもいいの?」
「新鮮で面白い」
そんなこと言っていられるのも初めのうちだけだと思うけれど。
「他には?」
「あんまりヤキモチを焼かないでください」
「それは虹子次第だ」
もー。
そこが一番心配。
「とにかく、2年間頑張っておいで。その間に俺も色々ケジメをつけるから」
「うん」
「帰ってきたら、結婚しよう」
「はい」
「たとえば?」
「そうねえ、将来子供ができたら自分の手で育てたい。いつも目の届くところにいて、悪いことすれば叱って、それでも言うことを聞かなければ、『お父さんに叱ってもらいますよ』なんて、当たり前の親子でいたい」
「ふーん」
「それに、私ってずぼらだし、お行儀が悪いし、哲翔とは正反対じゃない。それでもいいの?」
「新鮮で面白い」
そんなこと言っていられるのも初めのうちだけだと思うけれど。
「他には?」
「あんまりヤキモチを焼かないでください」
「それは虹子次第だ」
もー。
そこが一番心配。
「とにかく、2年間頑張っておいで。その間に俺も色々ケジメをつけるから」
「うん」
「帰ってきたら、結婚しよう」
「はい」