虹色シンデレラ
「虹子ー」
遠くの方から手を振りながらかけてくるのは、
「未来ー」
私も大きく手を振った。

「久しぶりだね」
「うん」
なんだか懐かしい。

たった半月会わなかっただけなのに。

「行くよ」
「うん」
久しぶりに視線を感じない時間。

幸い誰も私には気付いてなくて、自由を満喫できる。

「未来、ランチにピザ食べ行こうよ」
「ピザ?」
「うん。凄く食べたいの」
「いいけれど」
不思議そうな未来。
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