帰ってきた、生んで終わりじゃねーのよ
が、しかしこんな時の為に取っておいた地方公立中高一貫校の合格

しかしながら、Tが行くかどうか……

くどいようだが、もう一度意思確認をしよう

何でこんなにまでも本人の意思確認にこだわったかと言えば、自分の過去の体験から

学校説明会も文化祭見学も一切無いし、どんな制服かも知らずただただ

「○○学院はいい学校だから、叔母さんも行っていたのよ」

と母親から言われ、そういうものなのかと何の疑問も抱かずに受験勉強をし続け、ふと小6の頃に

『家から近いし、偏差値も高くないし、好きな事を勉強出来るA学園じゃダメ? 』

と聞いたら返す刀で

「あんな偏差値の低い学校はダメ‼ 」

そう返されて諦めた三上

が、実際に○○学院に合格して制服を作りに行った瞬間、目眩がしました

ダサいを越えたかび臭そうなデザインの制服と、指定バッグ

「こんなの着て六年間も学校に行くとか……無い」

受験で手を抜いて落ちてしまえば良かったとすら思いましたね

そこから先は憂鬱な日々の連続で、六年間は楽しいこともあったけれど今でも愚痴が出るほど

ってことでTとサシで意思確認を行いました
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