唯斗君はとびきり私だけに甘い
~キーンコーンカーンコーン…~

「はい、終わります」


「やったー!やっと終わったー」
と私は大きく背伸びをした。
「さ、帰ろ帰ろー!」
とみんなの背中を押しながら言う葵ちゃん。
そんな葵ちゃんに結衣ちゃんが、「ごめん今日急いで帰らないといけないんだっ!」と言って先に帰ってしまった。

「えーそうなの?帰りたかったよ~…ま、いいや、まだ羽月も日向美もいるしっ!」
とまた笑顔になる葵ちゃんに、羽月ちゃんが、
「ごめん、実は私は部活があって…帰れないんだ…ほんとにごめんっ!」
そう言って今度は羽月ちゃんが、その場から去っていってしまった。
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