唯斗君はとびきり私だけに甘い

「えぇー！！羽月も帰れないの~？！
びえーん……で、でも、日向美はちゃんと居るもんねっ？」
「うん、もちろんだよ？」と私は笑顔で答えた。
「良かったーじゃあ2人だけで帰ろっ！」
「うんっ！」
そう言って、私と葵ちゃんは教室を出ようとしたら、先生に声をかけられた。
「おい~、神崎、何か、忘れてないか~？」
「ふぇ？私は何も忘れてないはずなんですけど……ってあっ！！！！」
「思い出したか？」
「は、はい！教科書忘れてました！先生ありがとうございます！」
「………」
「？先生どうしたんですか？」
「神崎ぃ~、放課後清掃だよ放課後清掃。」
「ほ・う・か・ご・せ・い・そ・う・?」
「ああ、そうだ、放課後清掃だけはしとけよーって言いたかったんだ。」