唯斗君はとびきり私だけに甘い

「羽月ちゃん？いくら日向美ちゃんにキューンって来ても、あれはダメだよー？」
「ははっ、大丈夫だってっ！」
「ホントか？しんじられないなぁ~」
「酷いぞ~？」
「ははっ、ふふ」とみんな笑っている。

みんなが何のことを言ってるのかは分からないけど、皆、今日あったばかりなのにもうそんなに仲良くなれて私、皆が羨ましいな…
「みんな仲いいねっ！」
私はそう言った。
「でしょ？私たちは、こう見えて、フレンドリーなんだよ~☆」というクラスメート。
そういえば、この子の名前何だろう？
「あ、あのさ、こんなこと聞いちゃってホントに失礼かもしれないけど名前、なんて言うの…？」
私は首をちょこんと傾げて恐る恐る聞いてみた。
「？私？私の名前は神矢葵だよっ！今更だけど、