雨のち晴れ
「あなたのせいで晴馬は死んだのよ!」
晴馬の葬儀の日。
彼のお母さんは私にそう叫んだ。
私の祈りを神様は叶えてはくれなかった。
「まなたをかばわなければあの子は死ななかったのよ!」
激しく私の肩を揺らしながら彼のお母さんは泣いていた。
そうだ、私が死んでいればよかったんだ
そうすれば晴馬は死ななかった。
「あなたは人を不幸にする!あなたの笑顔も言葉も全部!」
私は人を不幸にする......
それならば笑うのをやめよう。
人と関わることも。
そして人を愛することも......
もう大切な人を失わないように。