【短】時をこえて好きだと言うから
「朱里さん…落ち着いた?」
お葬式が終わって、真っ赤な目をしたひろくんのお母さんに声をかけられた。
「あ…はい……すみません…」
「辛いだろうけど、気をしっかり持って。紘史もきっとそれを望んでるから…」
「……はい」
ひろくん…………
「それから……これ…」
そう言って一つの大きな封筒を手渡された。
「これは…?」
「紘史の部屋にあったの。朱里さん宛てだから、開けてあげてくれる?」
「ひろくんから!?」
あたしは急いで封筒を開けた。
中には紙と……もう一つ封筒