【短】時をこえて好きだと言うから
ひろくんからの手紙だった。




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朱里ちゃんへ

これを読んでるってことは、もう俺はいないんだね。

もしかして大泣きしてるかな?

朱里ちゃんは優しいから、俺なんかのためにもきっと泣いてくれてるよね。

ごめん。

いろいろ話したいけど、今はそれができないんだ。

わかってほしい。

それから、もう一つの封筒はまだ開けないで。

そうだな……せめて3年後ぐらいがいいな。

それまでは絶対ダメ。

むしろ3年経っても、忘れてくれてた方がいいのかも。

とにかく今は笑って。

いつもの笑顔で笑ってよ。

俺も笑うから…。

朱里ちゃんが幸せになりますように。

それじゃあ、また!!

朝居紘史

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