【短】時をこえて好きだと言うから




あたしはそのまま学校を飛び出した。




ひろくんの家を思い出しながら走る。




「はぁ……はぁ…」


前もひろくんの家にきたとき、あたし息切れしてたよね?


成長してないな〜。


少し緊張しながら、インターホンのボタンを押した。




そしてすぐに懐かしい顔と声と共に、ひろくんのお母さんが出てきてくれた。


「朱里ちゃん。まぁ〜綺麗になって…どうぞ入って?」


「あ、ありがとうございます」


「そろそろかな〜って楽しみにしてたの♪紘史も喜ぶわ」


相変わらず優しい人だな〜。


あたしもこんなお母さんになりたい。




あたしはひろくんにお線香をあげた。




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