【短】時をこえて好きだと言うから




◆◆◆◆◆◆◆

朱里ちゃんへ

お久しぶりです!!

ちゃんと3年の約束は守ってくれた?


……そっか。

ありがとう。

少し長くなるけど最後まで読んでくれたらうれしいな。




まずは謝るね。

ごめん!!

実は俺、残りの命が短いって知ってたんだ。

俺のこの、時間を止める力……じいちゃんにもあったみたい。

この間ばあちゃんが話してくれたんだ。

もちろんばあちゃんは、俺にもそんな力があるとは知らずにだけど。




17歳になってすぐ、力が使えるようになったらしい。

でも元々体も弱かったらしくて、その力を使うほど悪化したって。

そして……亡くなったんだ。


ばあちゃんはもう子供がお腹にいて、それが俺の母さん。




俺とじいちゃん、似過ぎてると思わない?


その話をきいたとき、俺も覚悟したんだ。
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