【短】時をこえて好きだと言うから
「……ごめん!!…これ……俺のせいなんだ…」


「え…?」


何を言われてるのかわからなかった。




「信じられないと思うけど…俺、時間を止める力があるんだ」


「時間…?止める?」


「ごめん…気持ち悪いよな!?元に戻すから」


そう言った次の瞬間、全てが戻ってきた。


音も視界も全部がいつも通り。




夢…?


まるで夢を見ていたのかと疑うぐらいの出来事。




「え〜と……朱里ちゃん…?」


恐る恐るって感じで、ひろくんがあたしの名前を心配そうに呼ぶ。
< 7 / 67 >

この作品をシェア

pagetop