命の花が散る頃に。
【アルトside】
僕が目を覚ますと、ハヤトとチサキが心配そうに僕を見ていた。フワフワと僕の体が浮いていて、温かい空気が僕を包み込んでいる。
これは回復術だ。死神の怪我を治すための術。
「……そろそろ回復術、解くよ」
ハヤトがそう言うと、僕の体はゆっくりと地面に降りていく。僕は体制を空中で整え、ゆっくりと着地した。そして、僕は慌てて通信機を確認する。
通信機の時計は、深夜2時を指していた。どうやら2時間以上は意識を失っていたようだ。
「…さぁ、最後の仕事が終わったし帰りましょ!」
僕はうなずいて霊道を通って霊界に向かった。