今夜,君の部屋にいく






しばらくして、

エレベーターがきた。



おいおい……。



おれとこいつの2人っきりで

小さな箱で

下まで行かないといけねぇのかよ??



黙ってるのもつらいし、

なんか話さないといけないよな。



ちらっと横目で、

おれの斜め後ろにいる彼女をみた。



相変わらず小さくて、

髪は肩まであって、

昨日の富士山みたいな唇はそのままで

大きな目で、

エレベーターが開くのを待ってた。










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