今夜,君の部屋にいく






いつのまにか、

あたしの腕は解放されてて、

男の腰をつかんでた。



気が遠くなりそうになったとき、

男はあたしの唇を

そっと解放させたんだ。




ふっと、

余裕の顔で口元をあげる男。



「じゃぁ、放課後、待ってるから♪」


そう言って、長い足でエレベーターを

出ていった。



顔が……、

男に触れられていた唇が、

熱い……。




あたし、

一体どうしちゃったんだろ…?
















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