今夜,君の部屋にいく






彼女はさらに化粧まで始めてた。


口紅をぬったばかりの唇を

こすりあわせながら、

ベランダにでようとドアに手をかけた

おれの隣にきた。


「このにおいって、なんかこげたにおいだよね…??」



……こげたにおい………??


なんにもこがした覚えないぞ??


「てゆーか、トモの部屋っていうより、

お隣さんからのにおいかもしれない…」



彼女は鼻をひくひくさせて、

そっとベランダにでた。













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