貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
「またカイさまからですね」
「そうね」と答えたものの、花菜の眉尻は困ったように下がった。
何しろその『傀』なる人物が誰なのか、全くわからない。
こんな風に食材や麻紐などが下屋の隅に置いてあるようになったのは、山で熊に襲われそうになったあの日以降である。
そのことから、『傀』はあの日、熊から助けてくれた黒装束の男かもそれないと思ったりもするが、彼にこんなことをしてもらう理由が思い当たらない。
彼がもし人鬼丸だとしても、人鬼丸が施すのは庶民にだけと聞いている。
親戚などから頂き物をすることがないわけではないが、そういう場合は使いの者が名乗って置いていく。
藤原蒼絃もふらりとやってきては色々な手土産をくれるが、彼が『傀』の字をわざわざ書く理由も思い当たらない。念のため、今度会った時には聞いてみようと思うが、聞くまでもなく彼ではないような気がした。
結局どんなに考えても贈り物をしてくれる『傀』という字を使う人物に心当たりはない。
「そうね」と答えたものの、花菜の眉尻は困ったように下がった。
何しろその『傀』なる人物が誰なのか、全くわからない。
こんな風に食材や麻紐などが下屋の隅に置いてあるようになったのは、山で熊に襲われそうになったあの日以降である。
そのことから、『傀』はあの日、熊から助けてくれた黒装束の男かもそれないと思ったりもするが、彼にこんなことをしてもらう理由が思い当たらない。
彼がもし人鬼丸だとしても、人鬼丸が施すのは庶民にだけと聞いている。
親戚などから頂き物をすることがないわけではないが、そういう場合は使いの者が名乗って置いていく。
藤原蒼絃もふらりとやってきては色々な手土産をくれるが、彼が『傀』の字をわざわざ書く理由も思い当たらない。念のため、今度会った時には聞いてみようと思うが、聞くまでもなく彼ではないような気がした。
結局どんなに考えても贈り物をしてくれる『傀』という字を使う人物に心当たりはない。