いつわりツインズ【短編】
週末を乗り越えて、次の月曜日。
私はひとつ、ある“革命”をして教室の扉の前に立っていた。
すっと息を吸い込んで、ガラッと扉を開ける。
私の登校時間はそんなに早くないから、色んな人がいて。
その中には、梨帆もやよいも。
尾野くんも、いた。
.*・゚ .゚・*.
「紗帆、どうしたのー?髪の毛せっかくあんなに長かったのに切っちゃって!
でも、そっちも似合ってる!」
登校直後、やよいはニコニコしながらそうして褒めてくれて。
尾野くんも驚いた顔をしていたけれど、いつものようにふっと笑ってくれた。