いつわりツインズ【短編】
…けれど、私の革命はここで終わってはいけない。
梨帆の前まで、1歩、2歩。
目の前に立って目を合わせると、梨帆は心底驚いた、というような顔をしていて。
無理もない、だって私が梨帆に合わせないことなんてなかったから。
だからこそ、私は梨帆に伝えたいことがあった。
「私、は。梨帆と偽物の双子でいいなんて、思ったことないよ。
ずっと…ずっと、本当の双子で、姉妹でいたかったの…。」