いつわりツインズ【短編】
これは、私の痛いほどの本音。
私の発言で教室がざわつくけれど、そんなことは気にしない。
梨帆に、伝えたいことがありすぎる。
「最近あんまり来ないから、ママが寂しがってるよ。
それに、オムライス作るの我慢してる。
私だって、梨帆とママのオムライス、たべたい…!」
知らない間に目に涙が溜まって、こぼれ落ちそうになる。
でも、その前に梨帆に抱きしめられた。
いつも変わらない、優しい花の匂い。