いつわりツインズ【短編】
twins.4
.*・゚ .゚・*.
放課後。
日直だった尾野くんが日誌を書くために放課後残ると踏んで、私は2人になるまで待った。
勇気を出して声をかけると、尾野くんはいつも通りの優しい笑顔で振り返ってくれて。
また胸がキュンと高鳴る。
けれど今日は、言いたいことがたくさんある。
「尾野くん、ありがとう。
私、尾野くんがいてくれたから変わろうって思えたの。…ほんとうに、ありがとう。」