桜の城のノクターン
とまどうフェニルを横目に、リズは立ち上がる。
「じゃあ、ショッピングでもいかない?」
突然の申し出とリズの変貌に戸惑うフェニル。
「でも私、欲しいものなんて・・・」
「いいの、いいの。ショッピングは見るだけでもいいんだから。目的のために買い物することも大事だとは思うけど、目的もなくブラブラすることも大事ダヨ。ネ?」
状況を飲み込めず、フェニルは咄嗟に頷いてしまう。
「じゃあ、行こう!」
強引にフェニルの手を引き、町へと繰り出す。