桜の城のノクターン
フェニル時々リズとお茶会
呆然と立ち尽くし、周りの人間がリズを怪しみ始めたころ、優雅に窓の外を眺めていたフェニルがリズの存在に気がついた。
目を大きく見開き、続いてにっこり微笑んで見せた。
「シュトラール様、こちらでご一緒にいかがですか?」
あまりにも優雅な微笑みに、リズは目を奪われる。
しかし、立ちつくしていても仕方ないので、フェニルの好意に甘えることにした。
「失礼します」
紳士的な態度でフェニルの正面の席へ座る。