君は僕のもの 【続】

夢の甘々企画

…愛梨side




やっぱり頭の良い人に教えてもらうのはとても良かったみたいで、

樹の言われた所を勉強したら…本当にその部分がテストに出てきたりしちゃって!!本当に驚いちゃった。


…うん、すーっごく!!!


とにかく凄いって樹に言いまくったってもんじゃないくらいに言いまくって。

なのに樹は、
『普通なら分かる』と、冷やかな一言で終了。

まったく、と思ったりするけどね。


「愛梨はお土産何がいーい??」

あたしの前の翔太くんの席に座って嬉しそうな笑みを浮かべた美菜が言う。


本当にロンドンに行くんだ…と、

自分のことじゃないにも関わらず実感が湧かないものだったり。


「ロンドンって何が有名なの?」

そもそもロンドンってどこなんだろう…


「何か翔太が言うにはね、ロンドンって“アフタヌーン・ティー”っていうのが習慣であるんだって!」


“あふたぬーん・てぃー”?

なんだろ、それって…


「誰かの…名前?それともイベントとか……?」

あたしの頭上には見事なくらいの疑問符が浮かぶ。


するとまたまたその頭上からクスクスと笑う声が聴こえて、その笑い主を探る為そのまま上を見上げてみる。


「ワザとボケてるの?それとも本気?」

この、人を見下す要素を含む嘲笑は見慣れてるなんてもんじゃないくらいの笑み。


「…あはははっ!
さっすが愛ちゃん、ギャグ線がたっかーい!!」

その隣では子供っぽい笑みを浮かべた翔太くんが立っている。


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