君は僕のもの 【続】




「ちょっとー!!愛梨は天然なだけなんだからね!?」

つかさず反論した美菜の発言もいまいちフォローにはなってない、ような気もするけど…


「ソレなんか…微妙な、感じだよ」

苦笑いのあたし、

そんなあたしに『え、そう?』なんて普通に言ってくるもんだから…美菜もその“天然”ってやつなのかもっしれないよね。


「確かに」

それを聞いてか見てか樹がまだクスクスと笑いながらポツリと言った。


何か…ムカつく!!


「“アフタヌーンティー”っていうのはね?

…まぁ、簡単に言っちゃえば午後に、お茶っていうか…紅茶を飲むことなんだけどね」


と、翔太くんは優しい笑顔をあたしに向けながら、優しく教えてくれる。

樹ももうちょっとこの優しい笑顔と話し方が出来る様になってくれたら…本当、文句無しなんだけどなぁ…


けど逆にそんなことになったら少し怖いかも…、


「3時のおやつって…感じ?」

首を傾げて尋ねると、それに対してくしゃっとした笑みで『そんな感じかな』と言ってくれた。

やっぱり翔太くんは優しい…と、しみじみ思ってみたりする。


翔太くんと美菜。

ひっくるめればこの2人はあたしにとっては樹と同じように“幼馴染”っていうものに一応は当てはまるのかもしれない。


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