君は僕のもの 【続】
どうする…?
「クリスマスは、遊園地に…行く……かな?」
自分で口にして何か照れる。
けどそんなあたしを見て美菜は『想像したでしょ?』と、訳の分からないことを言ってくる。
「んな…っ?!あ、あ、あり得ないでしょ!?」
…ちょっと図星。
そう言えば…
今のところ考えてるのはクリスマスの予定だけど、…冬休みもどこか出掛けたり出来たりするのかな?
そしたらどこに行こう??
あぁ、…でもなぁ、あの樹が外に出るとは到底考えられない。
「ふーん、ていうか…王子はその遊園地?了承したわけ?」
机に肘を付いてあたしを下から少し見上げるような感じで美菜が聞いてくる。
多分、美菜的にも樹がそんな“遊園地”
なんて場所に行くなんて考えられないんだろう…と、思われる。
「してくれたよ?
…何か『嫌』だけどいいんだって!…あんまりよく分からないけど」
「へ~、なるほど」
すると美菜はちょっと“意味有り気”な言葉を残すと。
「惚れた弱み。ね」
とポツリそう言った。