君は僕のもの 【続】
…愛梨Side
『愛梨はいつも恥ずかしがってばっかなんだから…クリスマスぐらいは素直になりなよ?』
その美菜からの言葉を胸に。
今日は絶対にいつもみたいな態度は取りたくない、素直に…素直に!!
“夢の甘いクリスマス企画”
絶対に今日は…自分に素直に、
フゥッと胸に手を当てて呼吸。
すると不思議そうな顔をした樹のドアップが目の前に広がっていた。
「…列、進んだ」
ポツリと冷やかな樹の声が聞こえたと思うとそのまま樹に腕を引かれる様にして少し前に進む。
「ボーっとしてる」
と、ボーっとしたような言い方の樹にそう言われて、少し笑う。
「後少しで乗れるね!!ジェットコースター!」
外の寒さに少し手を擦り合わせて摩りながら、樹に満面の笑みを浮かべた。
「あー、乗りたくない」
冷たく冷えたあたしの手を握りしめる様にして、樹は『寒い』とか『嫌だ』とか…とにかくそればかりを連呼していた。
そんな時ふと周りを見渡せば…
やっぱり樹は女の子達の目を引くらしくて、皆樹のことを見てる。
隣に彼氏という存在がいるのにも関わらずチラチラッと樹に視線を向けているのは、やっぱり樹が世の中の女の子達から見ても…“格好良い”んだと思う。
だからちょっとそんな些細なことにも妬けちゃう。
しかもそれに全く樹は無自覚だから、
ちょっとばかり歯痒い。
『愛梨はいつも恥ずかしがってばっかなんだから…クリスマスぐらいは素直になりなよ?』
その美菜からの言葉を胸に。
今日は絶対にいつもみたいな態度は取りたくない、素直に…素直に!!
“夢の甘いクリスマス企画”
絶対に今日は…自分に素直に、
フゥッと胸に手を当てて呼吸。
すると不思議そうな顔をした樹のドアップが目の前に広がっていた。
「…列、進んだ」
ポツリと冷やかな樹の声が聞こえたと思うとそのまま樹に腕を引かれる様にして少し前に進む。
「ボーっとしてる」
と、ボーっとしたような言い方の樹にそう言われて、少し笑う。
「後少しで乗れるね!!ジェットコースター!」
外の寒さに少し手を擦り合わせて摩りながら、樹に満面の笑みを浮かべた。
「あー、乗りたくない」
冷たく冷えたあたしの手を握りしめる様にして、樹は『寒い』とか『嫌だ』とか…とにかくそればかりを連呼していた。
そんな時ふと周りを見渡せば…
やっぱり樹は女の子達の目を引くらしくて、皆樹のことを見てる。
隣に彼氏という存在がいるのにも関わらずチラチラッと樹に視線を向けているのは、やっぱり樹が世の中の女の子達から見ても…“格好良い”んだと思う。
だからちょっとそんな些細なことにも妬けちゃう。
しかもそれに全く樹は無自覚だから、
ちょっとばかり歯痒い。