君は僕のもの 【続】
本当に逆上せてるみたいだよ…
グラッと一瞬だけゴンドラが揺れて、瞬間的に我に帰ると隣には樹。
いつもの不機嫌顔よりも若干?笑みを零しているような気もするけど…
そんな能天気なことを考えてる間に。
…とてつもなく、
最も最重要なことを思い出す。
「あ!!……あ、…あぁ、……」
落ち着いた雰囲気を漂わせていた筈のこの室内。
その雰囲気を打ち壊すかの如く、あたしの悲痛な叫びが響き渡ったり。
あたしは…
何をしにココにきたと思ってるの!?!?
なのに、なのに…!!!
再び頭を抱える様にして俯くあたしを見て、隣からプッと吹き出すよな笑い声が聞こえてくる。
……っ!!
「何で、…何で笑ってるの!?」
少しムキになって言い返すと、
逆にもっと可笑しそうな顔をして笑いだす。
な、…何?