君は僕のもの 【続】
第八章 絶対の条件
“彼”の憂鬱
…樹side
「お前はどういう神経してんだ!!」
「……。」
何でか知らないけど俺は生徒指導室にいる。
こないだ愛梨を助ける?…助けたから助けに行った事になるのか、分かんないけど。
その時に開かないドアを壊して。正確に言えば蹴り飛ばして…結局そのまま教室に帰ったんだけど、
すぐに『資料室のドアを壊したのは誰だ』って話しになって、愛梨は青ざめた顔してるし、ていうかそんな大袈裟なことでもないと思うけど。
「弁償できんのか!?お前は弁償できんのか!?!?」
そしてさっきから無駄に声を上げて叫ぶこの人。
一年の生徒指導の人?…だったと思うけど、こういうふうに無駄に大きな声を出す人は大概、頭が悪い人。
煩いな、この人…
そう思って顔を顰めるとその表情はみるみる怒りに満ちていく。
「俺、今そんなに金無いから無理です」
そうそう。
愛梨の誕生日とクリスマスとか意味分かんないイベントが重なったせいで、俺の財布は空っぽになった。
だからドアの弁償なんて出来ないし、それにする気なんて元からない。
「お前、…俺のこと舐めてんのか!?」
「舐めて無いですけど」
と結局なんの感情も込めない言葉だけが口から出る。
けどそんな俺の態度が気に喰わないのか…それとも俺自身が嫌いなのか知らないけど、その人の顔は赤く真っ赤になる。
血管、切れちゃうんじゃないの…?
少しだけ健康面のことが心配になるけど、やっぱりどうでもいい。
「おま…っ!!お前、…ちょっと女子にチヤホヤされてるからって調子に乗るなよ!?」
別に乗ってないのに。
「お前はどういう神経してんだ!!」
「……。」
何でか知らないけど俺は生徒指導室にいる。
こないだ愛梨を助ける?…助けたから助けに行った事になるのか、分かんないけど。
その時に開かないドアを壊して。正確に言えば蹴り飛ばして…結局そのまま教室に帰ったんだけど、
すぐに『資料室のドアを壊したのは誰だ』って話しになって、愛梨は青ざめた顔してるし、ていうかそんな大袈裟なことでもないと思うけど。
「弁償できんのか!?お前は弁償できんのか!?!?」
そしてさっきから無駄に声を上げて叫ぶこの人。
一年の生徒指導の人?…だったと思うけど、こういうふうに無駄に大きな声を出す人は大概、頭が悪い人。
煩いな、この人…
そう思って顔を顰めるとその表情はみるみる怒りに満ちていく。
「俺、今そんなに金無いから無理です」
そうそう。
愛梨の誕生日とクリスマスとか意味分かんないイベントが重なったせいで、俺の財布は空っぽになった。
だからドアの弁償なんて出来ないし、それにする気なんて元からない。
「お前、…俺のこと舐めてんのか!?」
「舐めて無いですけど」
と結局なんの感情も込めない言葉だけが口から出る。
けどそんな俺の態度が気に喰わないのか…それとも俺自身が嫌いなのか知らないけど、その人の顔は赤く真っ赤になる。
血管、切れちゃうんじゃないの…?
少しだけ健康面のことが心配になるけど、やっぱりどうでもいい。
「おま…っ!!お前、…ちょっと女子にチヤホヤされてるからって調子に乗るなよ!?」
別に乗ってないのに。